中華料理 2013 5 6
実は、4月下旬に、
中華料理の四川料理について書こうと思っていたら、
四川で大地震があり、中止した経緯があります。
しかし、大型連休中に、
飲茶のために立ち寄った日本の中華料理店も、
偶然にも、四川料理だったので、
地震で大きな被害を受けた四川を応援する意味で、
やはり、四川料理について書くことにしました。
東日本大震災では、中国人の実業家が、
被災地のために様々な支援をしたと聞いたことがあります。
さて、日本で食べる「回鍋肉」(ホイコーロー)については、
私は、「少し甘すぎる、甘たるい。
また、肉の臭みを感じる。
もう少し辛味があった方がよい」と思っていました。
ところが、2月に「四川飯店 雪園」で食事をした時に、
回鍋肉を食べてみたら、ピリ辛で、おいしく、
肉の臭みを全く感じない「新たな食感」でした。
しかし、よくよく考えてみれば、
そもそも回鍋肉とは、四川料理のひとつです。
それが、なぜ、日本では、甘くなったのか。
ウィキペディアで調べてみると、
「四川出身の中華料理人である陳建民が、
回鍋肉を日本に広めた際に、
蒜苗がキャベツに取って代わられ、それが日本で標準となった。
本場のものに比べ甜麺醤を多めに使い甘辛い味なのも特徴である」とあります。
そういうわけで、日本で食べる回鍋肉については、
甘味がある料理となったわけです。
さて、もうひとつ中華料理について書きましょう。
日本では、中華料理というと、
北京料理、四川料理、広東料理、上海料理を連想しますが、
「薬膳料理」も中華料理です。
ただし、問題は、日本で薬膳料理というと、
値段が1万円から2万円と高級料理になってしまいます。
最近では、「国際薬膳調理師」という資格も知られるようになっていますが、
薬膳料理が高級料理では、普及しないだろうと思っていました。
ところが、ファミリーレストランの「デニーズ」では、
680円で翡翠麺のスープが、
「国際薬膳調理師が生薬を配合した薬膳スープ。
翡翠麺によく合う味に調合しました」とあります。
薬膳料理というと、高級なイメージですが、
それを庶民価格で提供するのは、
新しいビジネスチャンスとなるかもしれません。
日本では、薬膳料理が、あまり普及していないからです。
つまり、未開拓の市場があるということです。
飲食店においても、不景気を嘆く経営者が多いでしょうが、
たとえ、好景気でも、日々の工夫がなければ、
その店だけ不景気になってしまいます。
景気に関係なく、日々の創意工夫が必要です。